『デパートへ行こう!』
彼岸の中日も終わって、大好きなインドアライフ。
ガメラが水中で傷を癒すがごとく、この時間が次の事への鋭気を養ってくれる。 そう、先日、末期がんの方とお話しする機会を与えてもらった。 「医者も今生きていることが不思議だ。」 と言われる状況らしいが、死後の墓苑の相談だった。 樹木葬から永代まで、夫婦でいろいろと考えているとのことだった。 ご夫婦にはお子さんがなく、何でも、奥さんの実家に不幸があった時に、奥さんは実家のお墓に入れるが、ご主人は入れないとそのお寺に言われたらしい。 それについては判断ですからいいのですよ。 そこで、考えたのが樹木葬。 TVの影響もあって、人気があることはわかるんですけどね。 人は一人では生きている人は誰もいない。 「自分の存在を静かにフィードバックする」 な~んて、おこがましい考えですよ。 自分の最後、確かにね。 しかし、この世で生きることを与えられた身。 お世話になった人とのお別れ、しっかりと挨拶を受けるのがこの世での最後の勤めではないかなと感じる。 俺が坊主だから言うのではなく、そこにお坊さんは必要ないのです。 マスコミは既存組織大嫌い種族、葬儀はあたかも坊主が設けるためにするみたいな吹聴しているが、元来、坊主は葬式には関係なかった。 坊主関係なく、電話でその話をして、 永代供養ができる寺院、夫婦墓がある寺院を紹介した。 でも、俺が直接言うと断りにくくなるので、そっと見てくればいいって言ってね。 彼岸の中日。 「だんごさんですか?」 と呼び止める声。 ご夫婦が挨拶に来てくれたのですよ。 その時、電話ではちょっとハッキリと言い過ぎたかなって思っていた。 良かった。 わかってくれていた。 末期がんと言ってもまだまだ元気。 ステロイドで、皮膚がカサカサになっているが、全体的な転移も上手く付き合っていけているとのこと。 この世との別れを覚悟した人とはこれまでにも何人かと話をしてきた。 覚悟を決めた人の表情って、皆さん剣もなくとても穏やかなんだよね。 こんな出逢いもいいもの。 坊主であってよかった(^-^) と言うわけで、 「デパートへ行こう!」 へんなふざけた題名って・・思うでしょう。 それがね~いいんだよ。 笑いの中にもほのぼのする人間ドラマ。 テンポもいいしね。 俺が子供の頃は、甲府市には岡島か山交しかなかった。 行くのが楽しみだったな~何でもあるんだもの。 それを思い出させてくれるような感じ。 温かい気持ちになる本だ
by danngo10
| 2014-09-24 21:39
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